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No.10 「イーディ ゴーメ」 SINCE I FEEL FOR YOU
この原稿を書いている時は、5月で、やっと寒い冬が終わってあたたかくなったかと思ったら、今度は暑くなってきました。私はこの暑いのに趣味の真空管アンプ作りで、頭の中がパニックになっています。専門誌に載っている回路図から作っていくのですが、キットと違いひとつひとつがたいへんです。シャーシその他は、ホームセンターの材料で作り、パーツは、新垢田にあるアサヒ無線等でそろえるのですが、なかなかそろわないので中断することもあります。
やっと出来上がったアンプで、最初に何を聞くか、ということも大きな問題です。今回作製したアンプは、6V6Gを使ったシングルのステレオアンプです。そして最初に音を出したのが、このアルバム、イーディ
ゴーメのSINCE I FEEL FOR YOUです。自分で作ったアンプで聞くイーディ ゴーメは特別良く聞こえます。
今月はレコードの内容にはふれませんでしたが、数あるイーディ ゴーメのレコードの中で、私が一番好きなアルバムです。
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No.9 「FRAN WARREN SINGS」
今月はずっと以前、雑誌に書いていた時にとりあげたことのある歌手です。フラン・ウォーレン、彼女は私の大好きなオーケストラ、クロードソーンヒル楽団のバンドシンガーとして活躍していました。1940年代の頃です。
終戦直後だろうと思いますが、当時は楽団に必ず専属歌手がいて、テレビが普及していないので、演奏会場にはいわゆる「おっかけ」の人達が多くつめかけたそうです。そういった歌手は、バンドシンガーとよばれ、有名な人には、フランク・シナトラ、ペギー・リー、エラ・フィッツジェラルド、ジェーン・クリスティ、アニタ・オディ、クリス・コナー、ジョー・スタッフォード、数えあげればきりがありません。このようなバンドシンガーは、本当に実力があり、現代でも十分聞く人を感動させることができるということです。
このアルバムは、マーティ・ペイチがアレンジしており、アンサンブル、サウンドは申し分ない出来です。TOPS盤にもう一枚、フラン・ウォーレンの歌をマーティ・ペイチがアレンジしたアルバムがありますが、そちらもすばらしいものです。最近のボーカルばかり聞いている人は、ぜひバンドシンガーの世界に入ってみて下さい。価値観が180°かわるはずです。
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No.8 「THE MODERNAIRES」
今月は、前にも紹介したモダネアーズです。モダネアーズは、1940年代にグレンミラー楽団のボーカルグループとして大活躍したグループです。女性1人に男性4人という構成は、トミードーシー楽団のパイドパイパーズに通じるものがありますが、サウンドは少し違います。どう違うかは人それぞれ感じかたが違うので、自分で比べてみて下さい。
このアルバムは、最近のもので'40年代のものではありません。もともとモダネアーズの女性シンガーはポーラ ケリーという人ですが、なんとこれは、ポーラ ケリーJr.と書いてあるので、おそらく娘だろうと思います。私は、モダネアーズの独立したアルバムで、グレンミラーナンバーを歌っているのは、1枚だけしか聞いたことがないのですが、このアルバムでは全曲グレンミラーのナンバーをグレンミラーハーモニーで歌っています。パイドパイパーズとは一味違った美しさを感じることができます。
私はモダネアーズのSP盤も持っていますが、SPで聞くモダネアーズやパイドパイパーズは最高ですよ。若い人はSP盤など知らないと思いますが、そのうちこのコーナーで書いてみようと思います。
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No.7 「THE COQUETTES」
今は2月ですごく寒く家の中でレコードを聞きながら書いているのですが、寒くないと家でレコードを聞こうという気にはなかなかならないのでちょうど良いのかなと思っています。
最近、ますますアドリブ勝負のジャズは聞けなくなってしまいました。好みの問題ですが、いくら上手な演奏をしても自己満足であったり、一方通行であったり、また現代のジャズプレイヤーは誰かの模倣でしかありません。
どうせなら、本物を聞きましょう。むしろ本物の昔のレコードや、CDのほうが安いのではないでしょうか。音楽を真剣に聞く人は本当に良いものは何かを気付くべきです。技術でも音質でもないのです。たとえば、1930年代40年代のSPレコードは決して音質は良くありません。僕はグレンミラーのムーンライトセレナーデをSP盤でよく聞きますが涙が出るほど感動できます。よくリズムがどうだ、ヴォイシングがこうだ、という人がいますがそんな次元ではないのです。
今月のレコードはTHE COQUETTESです。ジャケットを見ればわかりますよね。更に音を聞けば今まで書いたことが理解できるはずです。
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No.6 「MUSIC ON A SILVER PLATTER」
THE MARY KAYE TRIO
今月もコーラスグループです。メリーケイ トリオは女性1人と男性2人でのアンサンブルですが、女性1人だけのグループはトミードーシー楽団のパイドパイパーズが有名ですが、このトリオは少しモダンな感じです。
人数も少ないせいもありますが、パイドパイパーズのようにグレンミラー楽団のクラリネットのパートを女性の声で歌うような感じではなく、ジェイズ ウィズ ジェイミーのようなモダンさ、というか表現が難しいです。このトリオは日本ではあまり有名ではないかもしれませんがシナトラファミリーの録音にも参加しておりアメリカではメジャーな存在です。この時代のアメリカのボーカルのレコードはなによりもジャケットがすばらしい。絶対にCDでは表現できない粋な絵です。音も絶対にアナログレコードの方が良いと思います。ノイズの問題ではなく、本質の問題です。最近デジタル録音をむりやりアナログレコードで発売するミュージシャンもいますが、まったく本質がわかってないなとなさけなくなります。
'70年代以後、現在も含めて、のアナログだったらCDの方がましです。ただのレトロでは本質的なものは何もないからです。何が粋なのかということです。
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