下関市や北九州市に住む人にとって、両市を結んでいる『関門海峡』は、なんの変哲もない「大きな水の流れる場所」だと思われていますね。
今から約22年前、下関市に初めて足を踏み入れた私は、その時に目の当たりにした『関門海峡』の姿が、まさに心に焼き付いて、下関の原風景といえば『関門海峡』以外には考えられないという状況に陥ってます。
昨年、1年間をかけて、下関と北九州の一般の人達が集まって『関門地域ブランド化研究会』というチームで研究をし、年末にその提案書の報告会も開催しました。
最初にこの会に呼ばれたとき、私自身、単にノスタルジックや個人的な郷愁によって『関門海峡は凄い』と言い続けているだけなのかもしれないという疑問がありました。そこで、研究過程の中で、客観的事実としての『関門海峡の凄さ』を発見しようと言う流れになり、その結果が今回の報告書にも生かされています。
海峡の狭さ、日本を代表する急流、通行する船の数、国際航路などの特徴があげられ、それだけでは、明石海峡や来島海峡も肩を並べてきます。しかし、何よりこの関門海峡が凄いのは、それに加えて海峡自体が下関・北九州という街の中に、目の前にあるという事です。私達の研究会はそれを『街なか海峡』と呼びました。
他の海峡は、海峡を目の前に見ようと思えば市街地から離れ岬にまで進まなければ到達できません。しかし、『関門海峡』の場合は、皆さんが普通の風景だと思っているほど、生活している街の目の前、いや『街なか』にあるわけです。
それを多くの人に再認識してもらい、『世界でただ一つの街なか海峡・関門海峡』というどこにも負けない特徴を色々な人と共有して欲しいと思っています。
そのために、敢えて皆さんに提案です。下関や門司に行くと関門海峡も見える…ではなく、一度、『関門海峡を見に行って』みてください。世界一の海峡を…。
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